2012年10月2日火曜日

No.603 準絶滅危惧種 ワスレナグモ(じぐも科)津和野で発見!

準絶滅危惧種のワスレナグモ(じぐも科)が津和野で発見されました。
阿用交流センターの景山純孝センター長は島根県のレッドデータブック、クモのカテゴリーを担当しています。
9月30日〜10月1日に5年に一回のレッドデータブック見直し作業のため、津和野町を訪れ、島根県で三例目になるワスレナグモを発見しました。
ワスレナグモは主に神社仏閣のかわいた石段や柱の下の土を、15〜20cmほって土の中で生活するクモです。入り口は糸で内側がかがってあり白い穴(径2〜10mm)があいているようにみえます。生活の場がごく限られたところのため個体数が少なく、環境省のレッドデータで島根県では準絶滅危惧種に入っています。島根県では45年前、隠岐道後の国分寺跡で♀成体(体長20mm)が初めて記録(景山)され、4年前大社で二例目(東京クモ懇話会)、加えて今回(2012年9月30日)津和野町日原の青原八幡宮で三例目が記録されました。主なエサはアリです。上顎が大きく発達し土を掘るのに使います。



中央の穴が巣です。写真では見えませんが、この回りに
糸が張ってあり、アリ等が近づくと分かる仕掛けです。

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